麻しん(はしか)って
 どんな病気?

「はしか」とも呼ばれている病気で、強い感染力と高い発症率を持つ急性熱性発疹性疾患です。

 病原体は?

麻しんウイルスです。A からHに分類されており、日本で主に流行しているのはD3, D5 タイプです。

 
症状は?

○前駆期(カタル期)
 潜伏期は10〜12日で、38 ℃前後の発熱が2〜4日間続き、倦怠感や上気道炎症状(せき、鼻みず、くしゃみ)、結膜炎症状が現れます。

○発疹期
 38 ℃前後の発熱がおさまりかけたあと、再び39〜40℃の高熱(2峰性発熱)となり,特有の発しんが耳の後あたりや首,顔や体全体に現れます。
☆ 発しんが現われる1〜2 日前頃に,口腔粘膜に約1mmの白い斑点(コプリック斑)が現われます。

○回復期
 発疹出現後高熱が3〜4日間続き、その後しだいに熱は下がり、解熱し発疹もなくなってきますが、色素沈着はしばらく残ります。
 合併症のないかぎり7〜10 日後には回復します。

○合併症
 麻しんの二大死因は肺炎と脳炎であり、その他の合併症として,中耳炎、気管支炎、心筋炎などがあります。
 また、麻しんウイルスの持続感染によると考えられている亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は、特に学童期に発症することのある中枢神経疾患で、知能障害、運動障害が徐々に進行する予後不良疾患です。発生頻度は、麻しん罹患者10万例に1人、麻しんワクチン接種者100万人に1人と言われています。

○修飾麻しん
 一度ワクチン接種を受けた人や、母体からの抗体がある乳児などから、典型的でない比較的軽い症状(発熱、カタル症状が軽い、コプリップ斑も認めないことが多い、発疹が非定型)の麻しんが報告されています。
修飾麻しんといわれ、潜伏期間は通常より長い傾向にあります。麻しんと診断するのが難しい場合があり、対応の遅れから感染拡大につながるおそれがあり、注意が必要です。

 どうやって感染するの?

ヒトからヒトへの空気感染(飛沫核感染)であり、患者のせきやくしゃみなどによって感染します。また、患者との接触によっても感染します。

 流行の時期は?

日本では年間を通して患者発生がありますが、通常春から夏にかけて増加します。


 治療方法は?

根本的な治療法はなく、対症療法が中心となります。細菌性の合併症を起こした場合には抗菌薬が治療に使われます。

 予防法は?

予防接種が非常に効果的です!
麻しんの予防接種時期・回数が変わりました! 詳しくはこちらへ・・・。
○患者との接触を避けましょう。
○日頃から手洗い・うがいを心がけましょう。

 もっと詳しい情報は・・・

○麻しんに関すること:国立感染症研究所 「麻疹とは」

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