佐賀県感染症情報センター
    感染性胃腸炎    
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【佐賀県の状況】
 平成29年第19週(5/8〜5/14)の患者報告数は増加(70名→112名)し、定点当たりの患者報告数は4.87となりました。手洗いや食材の十分な加熱等を心がけ、感染予防に努めましょう。


【全国の状況】
(IDWR通巻第19巻第16号より)
 感染症法に基づく全国約3,000ヵ所の小児科定点からの報告によると、平成29年第16週(4/17〜4/23)の患者報告数は21,025名、定点当たり患者数は6.65となりました。


★感染性胃腸炎とは?
感染性胃腸炎は1つの病気をあらわすものではなく、多種多様な病原体(細菌、ウイルス、原虫など)による病気のことです。
 冬季に集中して発生がみられるものの多くノロウイルスやロタウイルス等が原因と考えられます。
 今回は、感染性胃腸炎の主な原因ウイルスであるノロウイルスの予防方法等を紹介します。

 ノロウイルスは10〜100個程度のウイルス量で感染する非常に感染力の強いウイルスです。11月から3月までノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎・食中毒が多発します。

★症 状
@ ノロウイルスに感染もしくはノロウイルスを含んだ食品を摂取すると1〜2日後に吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が見られます。
A 主な症状は3日間程度で回復しますが、高齢者や乳幼児では脱水症状などから症状が重くなる場合がありますので注意が必要です。
B ウイルスの排泄は、数週間続く場合があります。

★主な感染経路
@ 汚染されていた貝類(カキなど)を生あるいは十分に加熱しないで喫食して感染します。
A 感染した食品取扱者を介して食品が汚染され、その食品を食べた人が感染します。
Bおう吐物や糞便で汚染された人の手などを介して、人から人へ感染します。

★感染防止のポイント(基本的にはロタウイルスも同様です。)
(県民の皆様へ)手洗いイラスト
@ 手洗いは予防の基本です。
・調理前、トイレの後など十分な手洗いをしましょう。なお、不特定多数の人の手が触れる部分(トイレのドアノブ、水洗トイレの取手、水道の蛇口など)はウイルスに汚染されている可能性があり、そこから汚染が拡大することも考えられます。そこで不特定多数の人の手が触れる部分は定期的に次亜塩素酸ナトリウム(※)などで消毒しましょう。ただし次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性がありますので、使用後はしっかりと水で拭取ってください。
※塩素系の漂白剤(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう)

A 下痢・おう吐のある患者に接する注意点
 ・こまめに手を洗いましょう。(特に用便後)
 ・患者がおう吐した部屋には、立ち入る人を最小限にし、窓があれば換気をしてください。
 ・おう吐物、糞便等を処理する際は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用のうえ処理しましょう。
 ・汚物の付着した床などは、汚物を十分に取り去ってから、次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒しましょう。
B カキなどの二枚貝については、なるべく生食を避け、加熱して食べましょう。
C 食品を加熱する際は、食品の中心部まで十分に加熱調理しましょう。

(食品取扱従事者の皆様へ)
@ 手洗いを励行し、使い捨ての手袋を着用しましょう。
A 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を取り扱う作業を避けましょう。
B 貝類などを処理した調理器具からの食品汚染を防止しましょう。
 *詳しくは厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」を御覧ください。
 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/gyousei/dl/131106_02.pdf

(保育園・学校・児童・高齢者施設等の集団給食施設関係の皆様方へ)
@ 日常の健康観察の情報を集約し発生状況を把握しましょう。
A 感染性胃腸炎の集団発生が疑われる場合は、施設管理医に報告すると共にすみやかに保健福祉事務所(保健所)に連絡・相談しましょう。

*詳しくは厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」や佐賀県杵藤保健福祉事務所「感染症予防マニュアル」を御覧ください。
 ○厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」
   http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/tp0628-1/index.html
 ○佐賀県杵藤保健福祉事務所「感染症予防マニュアル」
  http://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1019/ki-kikan-jimusyo/_14617/kansensyoumanyu.html

参考資料
・感染予防の基本は、まず”手洗い”
おう吐物処理法、今冬の集団発生の状況
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