佐賀県感染症情報センター
咽頭結膜熱(プール熱)

 咽頭結膜熱(プール熱)にご注意ください!!
 
   咽頭結膜熱は、発熱(38〜39度)、のどの痛み、目・結膜の炎症を主な症状とする
 小児の急性ウイルス性感染症です。
   プールを介して流行することも多く、プール熱と呼ばれることもあります。
 咽頭結膜熱以外にも、プールを介して感染しやすい流行性角結膜炎(ハヤリ目)、
急性出血性結膜炎(アポロ病)、伝染性軟属腫(水イボ)等もありますので、
感染者とはタオルを別に使うなど密接な接触をさけ、プールからあがった時は、
シャワーを浴び、目をしっかり洗い、うがいをしましょう。
   また、遊泳用プールの管理者はプール水の水質基準に基づき十分な管理が
必要です。


        過去5年間の佐賀県内週別患者発生状況(平成20年第34週まで)


       
国立感染症研究所感染症情報センターの「感染症の話」にリンク


病原体

アデノウイルス(主に3、4、7型)            
                               
症状

○ 発熱、頭痛、食欲不振、全身的なだるさ
○ 咽頭炎によるのどの痛み
○ 結膜炎による結膜の充血、眼の痛み、涙や”めやに”、普通の光が眩しいなどの
     症状が3〜5日間持続します。結膜の炎症は下まぶたの結膜に強く現れます。
     しかし、眼に障害を残すことはありません。
○ 頸部特に後頸部のリンパ節の腫れと圧痛があることがあります。
 これらの症状は約1週間で快方に向かいます。
診察イラスト
○ アデノウイルス7型は乳幼児、高齢者、免疫機能低下等
     の
基礎疾患のある人では重篤な症状になることが
     あります。


潜伏期

5〜7日。

流行時期

通常、4月末〜9月末まで流行が続きます。

好発年齢

小児、特に5歳以下。

感染経路

せきなどによる飛沫感染、水泳プールの水を介しての感染およびヒトからヒトの接触や共通のタオルを介しての接触感染です。ドアの把手、エレベーターのボタン、階段の手すり等、患者が触れたものから感染する場合があります。

予防

感染者との密接な接触を避けましょう。うがいや石鹸を用いて流水で十分に手指を洗いましょう。プールを介しての流行に対しては、水泳前後のシャワーを励行しましょう。
患者の排泄物は注意して取り扱い、適正な処理をすることも感染予防に重要です。


集団生活をしている施設における拡大防止策

集団生活をしている施設における拡大防止策
○ アデノウイルスは熱に弱いので、煮沸可能な器具やタオルは煮沸消毒(100℃
      3秒、あるいは56℃ 5分)が有効です。
○ 1%次亜塩素酸ソーダ(ハイターやアサヒラック等)に浸しておくのも効果があります。
○ 患者の触れた物は消毒用アルコールで拭いてください。
○ 洗面器にためおきの手洗い消毒は感染を拡大する原因になりますので禁止です。
○ 逆性石鹸(オスバンや塩化ベンザルコニウム液等)、イソプロパノール(イソプロピルアルコール)は効果がありませんので注意が必要です。

 遊泳用プール水質基準


 (1) 水素イオン濃度は、pH値5.8以上8.6以下であること。
 (2) 濁度は、2度以下であること。
 (3) 過マンガン酸カリウム消費量は、12mg/L以下であること。
 (4) 遊離残留塩素濃度は、0.4mg/L以上であること。また、1.0mg/L
   以下であることが望ましいこと。

 (5) 塩素消毒に代えて二酸化塩素により消毒を行う場合には、二酸化塩素
   濃度 は0.1mg/L以上0.4mg/L以下であること。また、亜塩素酸濃度は
   1.2mg/L以下であること。

 (6) 大腸菌群は、検出されないこと。
 (7) 一般細菌は、200CFU/mL以下であること。
 (8) 総トリハロメタンは、暫定目標値としておおむね0.2mg/L以下が
   望ましいこと。


*学校における水泳プールは、学校保健法に基づき衛生管理が実施されている
ことから本基準の適用対象とはならない。

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